医薬品
画期的な血中の高濃度を世界で初めて達成した
水溶性プロドラッグ型クルクミンを用いた抗がん剤
カレーの香辛料ターメリックとしても知られるウコンの主要成分の一つに、クルクミンと呼ばれる化合物があります。クルクミンは、抗がん作用が知られており、がん治療薬としての開発が多方面で行われていますが、服用しても有効成分の大半が排泄されてしまい、血中濃度が高まらず、期待された抗がん作用が得られない問題がありました。
セラバイオファーマでは、京都大学の研究成果をもとに、クルクミンフリー体のバイオアベイラビリティを画期的に改善した抱合体を人工的に合成し、体内で初めて有効成分のクルクミンに変化するという水溶性プロドラッグ型クルクミンCMG(クルクミンモノグルクロニド)を用いた注射剤を開発しています。
血中での有効成分を従来の約1,000〜10,000倍に高めることを実現し、マウスを用いてのCMGの静注でがん抑制効果を確認しています。
 Kakeya, H. et al., Biological and Pharmaceutical Bulletin 2017. より引用。一部改変。
診断システム
早期発見に貢献するサブミリメートルのがんを見つける蛍光発色剤
これまで難しいとされてきた1ミリメートル以下のがんの蛍光検出をターゲットに、クルクミンによる蛍光発色剤の開発を大学と共同で行っています。